うめき皮膚科

一般保険診療

水虫

皮膚の真菌(かび)感染で、小水疱鱗屑型、趾間型、角質増殖型の3つの型があります。
小水疱鱗屑型は水疱と皮膚のかさかさがあるタイプ、趾間型は趾の間がじくじくしているタイプ、角質増殖型は足の裏全体が硬く厚くなるタイプで、小水疱鱗屑型、趾間型はほとんどの場合は外用剤で良くなりますが、角質増殖型は内服薬を使用しないとなかなか良くなりません。
水虫であるかは、顕微鏡で真菌を確認することで簡単に診断できますが、自己判断で水虫の薬を外用してしまった方は、検査をしても水虫菌がわからないことがあり、水虫ではないのか、あるいは薬の効果で真菌がみられないかのかはっきりさせることができません。
早く治すためには、最初から病院を受診して水虫かどうかはっきりすることが重要だと思います。
最近は動物の真菌や、柔道など皮膚の接触が多いと感染する真菌などの変り種も流行し始めています。北海道はまだ少ないのですが、温暖化の影響などで増加する可能性があります。

カンジタ症

カンジタは皮膚粘膜に常在する真菌(かび)です。
普段は特に悪さはしないのですが、多湿(オムツの中、水仕事が多い方の指間、肥った方のしわの間など)、体の抵抗力が落ちている状態(免疫を低下させる内服をしている方、糖尿病・癌などの方)で多く発症します。
皮膚粘膜の場合はほとんど外用剤で良くなります。

癜風 [でんぷう]

癜風菌による真菌(かび)感染です。
黒いものと白いものがあり、円あるいは楕円形で、表面に粃糠(こぬか)のようなかさかさがついてきます。
多汗の人で特に夏に発症しやすい傾向があり、繰り返すこともあります。外用剤でよくなります。

アトピー性皮膚炎

他のアレルギー(鼻アレルギー、アレルギー性結膜炎、喘息)を合併していることも多いのですが、必ずしもアレルギーが関与しているともいえません。
乳幼児では食餌アレルギーの関与が否定できませんが、皮疹との関連が明らかになることは少なく、自己判断で中途半端に食事制限をすることは成長に支障をきたすこともあり危険です。また3歳を過ぎると急速に食餌アレルギーは消失していきますので、過度の心配は不要です。
皮膚科ではアレルギーの側面よりも、皮膚の状態を重要視します。つまり皮膚の乾燥や皮疹でかゆみが続けば、皮疹が悪化するばかりではなく、皮下の痒み神経が上に伸びてきて痒みがより増し、また掻破してしまうことで皮疹が悪化するという悪循環に陥ってしまいます。
治療はできるだけ速やかに皮膚の炎症を静めるためにステロイド外用が中心となりますが、皮膚の状態により強さを選択し徐々に弱め、保湿剤だけでよい状態が保てるようになることが目標になります。
以前のように漫然と強いステロイドを長期に外用することはありません。ステロイドの副作用が起きることはほとんどなくなりました。かえって民間療法や放置することで重症になり、ステロイドや免疫抑制剤の内服をするほうが体へのダメージが大きいと考えます。

尋常性疣贅 [じんじょうせいゆうぜい]

ヒト乳頭種ウイルスの感染なので増大することもあります。
液体窒素による治療が中心になります。

伝染性軟属腫 [でんせんせいなんぞくしゅ]

伝染性軟属腫ウイルスの感染なので増加することもあります。
少し光沢のある丘疹で、ピンセットによる摘除が治療の中心になります。

帯状疱疹 [たいじょうほうしん]

水痘・帯状疱疹ウイルスによるものです。
以前に罹患した水痘のウイルスが神経に残り、抵抗力が落ちた時に神経を通ってウイルスが皮膚にでてくると、水疱が皮膚に出現し痛みを伴うこともあります。神経節に沿って帯状に出現します。
水痘に罹患していない人に接触すると、水痘を発症させてしまうことがあります。 抗ウイルス剤内服、外用、痛い時には消炎鎮痛剤も処方することもあります。

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